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NHKスペシャル「運命の一枚」を観て。 |
その「運命の一枚」とは・・・ |
スペイン内戦下において、報道写真家であるロバート・キャパが撮影したとされる、 |
「崩れ落ちる兵士」というタイトルの写真のことです。 |
当時、無名であったキャパが |
頭部を撃ち抜かれて倒れ込む、兵士の一瞬をとらえた(とされる)この写真によって |
一躍有名になりました。 |
でも、この一枚は真実なのか否かの論争が昔からあったようです。 |
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そして、この番組の取材で分かったことは・・・ |
この一枚は兵士が軍事演習中、丘を下っていた時に撮影されたもので、 |
戦闘中のものではないこと。 |
それから、この写真はキャパが撮影したものではなく、 |
すぐそばにいた、写真家でキャパの恋人である、ゲルダ・タローのものではないかという、 |
疑問点も浮かび上がりました。 |
(キャパとゲルダは同じ兵士を撮影しました。) |
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ロバート・キャパは「崩れ落ちる兵士」の真実を胸に秘めたまま、 |
生涯を終えたのですが、 |
私はこの兵士に命があってよかったと思いました。 |
想像ですが、この兵士は演習が終わってから、兵舎に戻り、 |
ご飯を食べ、眠りについたのでしょう。 |
戦争下の写真を見て、このように言うのは語弊があるかもしれませんが、 |
私はいい写真だな、と思いました。 |
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「崩れ落ちる兵士」から8年後、 |
キャパはノルマンディー上陸作戦において |
連合国軍側に従軍しました。 |
そして、キャパは陸上から迎え撃つドイツ軍に背中を向け、 |
海から上陸する連合国軍の兵士たちを前から撮影したのです。 |
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キャパにとって、「崩れ落ちる兵士」という写真は胸から離れないものだったのかもしれません。 |
でも、キャパの武器は銃ではなく、カメラであったこと。 |
それで充分。それ以上はないと私は思いました。 |
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プライベート・ライアン 2/7UP |